リーフノベルズのあすか
さんの「緋の紋章-pirate&prince-
」です。イラストはDUO BRAND.
さんです。
【 あらすじ 】
いいか、あんたは海賊に略奪された奴隷なんだよ
俺に逆らうのか──それも面白い
国を守るため、隣国の王子の情夫となることを命じられたシャルル。だが、王子としての誇り故にその命を拒んだシャルルは、怒りをかい奴隷として売りに出されることに。しかも、売却先の商船が襲われ、連れ去られた先は悪名高き仮面の海賊・シーザーの船だった。
「ここでは俺が王で、おまえは奴隷だ」
そう言い放つ傲慢な男に、シャルルは媚薬で昂ぶる身体を思うがままに抱かれてしまい──。
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【 感想 】
海賊×王子です。
大国・モンデールに庇護されている小国・ランカスターに、ある日突然戦艦に唯一の港を占拠されてしまい、城下にはモンデールの兵が入り込み、国民を不安にさせていた。
マクリール家の三男・ジークは、ランカスターの王子・シャルルに、自分の情夫になれと要求してきた。
そして、自分の父である王やその臣下も、国を焼け野原にするわけにはいかず、その要求をシャルルに呑ませようとするが、王子としての誇りがそれを許さず、拒絶。
ジークの怒りを買ってしまったシャルルは奴隷市場に売りに出されてしまい、商人に落札されてしまう。
商人は自分の商船に乗せ、剣が使えるシャルルの動きを封じるために媚薬を与えるが、その移動中に海賊・シーザーに襲撃されてしまい、シャルルは意識が朦朧としたまま、海賊の手に落ちてしまい……というお話です。
ビバ・海賊! ファンタジー!!
ハァハァ(笑)。
海賊ものって少ないから、この職業だけでドキドキしちゃうよw
なんか、どうしたんだろう、今年のあたしの脳みそはファンタジー大好物なんですw
つーか、この感想を書こうとして、リーフさん倒産っていうのを聞いてびびったんです(^^ゞ
かなりファンタジーものとしてのツボを抑えた作品でした。
1.王子(姫)の瞳は特別w
少女漫画・ライノベだと、これは姫の瞳になるわけですが、シャルルの瞳は「パールグレイの瞳」という光の加減で色が変化して見える特別性。
そのため、知らないうちにあちこちの男を虜にしていたのですw
2.王子(姫)の国は小国w
やはりこういう外見が素敵な国の王子(姫)は、だいたい小国と相場が決まっていますw
そして、領土は小さいけれど何かしらの産物があったり、技術があったりするもんです。
その辺もランカスターが名馬を産出する国ということで補われています。
3.略奪されてもハッピーエンドw
ここは肝心です!
最初は無理矢理連れて行かれても、攫った賊(ここでは海賊ですが)に王子(姫)はひかれていく心を抑えられなくなるのです。
そして最後にハッピーエンド。定説です!
というかんじで、ツボを抑えた設定でした。
ヒットポイントその1。
大国の王子・ジークが間抜けすぎて笑えます(笑)
大国の王子・ジークが、小国の王子・シャルルに情夫にならなければ国を焼け野原にすると脅して、思い通りにならなかったので、ジークはシャルルを奴隷市場に売ってしまいます。
そんでもって、売ったシャルルを自分で買って恩を売ろうとしたんですが、作戦失敗。
資金不足で、シャルルを狙ってハァハァしてる商人に買われてしまいますw
自分のものにしたいシャルルが他の男に買われてしまってさあ大変!
ジークは、その商船を襲ってシャルルを取り戻そうとするんですが、海賊・シーザーに先を越されてしまい、シャルルは海賊のところへ……というかんじなんです(爆)
なんか、自業自得っていうか……すごく間抜けな王子ですw
ヒットポイントその2。
海賊・シーザーの秘密w
なんというか、お約束ポイントとして、シーザーはシャルルのことを知っていること。
なぜか執着していて、3海域も遠く離れた場所にいたのに、海賊船をすっ飛ばしてシャルルを落とす競りに参加しようとしたり、それが間に合わなければ商船襲ってゲットしてしまうんです。
それはシャルルを知っていて、他の男に渡したくないと思ったから、自分でゲットしちゃおう大作戦なんですw
お約束ポイントその2として、素顔を隠していること。
シャルルとは面識があるんですが、ゲットしたときにはシャルルは媚薬漬けにされていたんで、それを抑えようと問答無用でシーザーは抱いてしまいます。
だからこそ、逆に素顔を出せなくなってしまい、ずっと仮面を着けたままなんですw
そう、仮面には ひ・み・つ が(笑)。
お約束ポイントその3として、最後のオチがハーレクイン風?であることw
相場として、事件解決すればだいたいこの手のお話は、海賊が王子(姫)を送り届けて、さてどうするかなんですが、今回はきちんとハッピーエンドであるため、とってもラブリー?なかんじになってますw
というのが、今回の感想です(笑)
今までと趣向を変えて紹介したのは、やはりある程度ストーリー展開的に予測可能なので、今回は気になったところをピックアップしてみましたw
個人的には、最後がこんなにハッピーになるのであれば、最初の導入でランカスターを滅ぼしてしまうか、攻撃されちゃっててもよかったんじゃないかと思ったんですが……それはあたしが少々変わり者だからかしら?(笑)
このほうが、よりこの設定に緊迫感が出る気がしました。
まだ兵士がうろうろくらいでは……とか思ったのは、主人公が苛められてるのがあたしの好みだからでしょうか?w
ジークのシャルルに対する執着度はわかりやすかったのですが、シーザーがシャルルに執着する理由がそれに比べると薄い気がしました。
もっと執着してるぜ!的なものが現れていると、あたし的にはもっと好みだったと思います。
あとがきで、クラーケンにかなりのこだわりがあることが判明w
いや、普通の海賊ものではクラーケンはそんな簡単に出てこないと思います。
よほどのファンタジー設定じゃないと(笑)。
面白かった度:★★★★☆
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