ラヴァーズ文庫の高月まつり
さんの「こんなはずじゃなかったのにさ
」です。イラストは海奈
さんです。
【 あらすじ 】
好みは、「可愛い子」なのに、あれ…??
中埜里久三十歳! は、この記念すべき節目の歳に自分に正直に生きることを決めた!?
きっかけはデートクラブ、『アンダー・ザ・ローズ』
「シャイなあなたに夢のひとときを。擬似恋愛を楽しんで頂けます。(同性デートも承ります)」
品のいいサイトの一番下に書かれた、里久にとって最も重要な「同性」という言葉に、即デートの予定を入れたまではよかったが、派遣されてきたのは、里久の希望した「小さくて可愛い男の子」ではなく、瞳の鋭い長身の華麗な青年、時春だった!?
「俺は可愛がって欲しいんじゃない。『可愛がりたい』んだ!!」
すぐにチェンジを試みる里久だが、逆に時春に気に入られ…!?
■高月まつり「こんなハズじゃなかったのにさ」詳細[↓]
【 感想 】
デートクラブのデート要員×ゲイ初心者です。
30歳の誕生日……三十路となったことで、自分の人生の中で節目にしようと、10年悩んできたことに正直に生きることを決めた。
里久はゲイだったが、それを隠して生きてきた。
この誕生日でとりあえずは可愛い子と楽しく過ごしたいと思っていたところに、インターネットでデートクラブ『アンダー・ザ・ローズ』に出会う。
金額設定も明確で、しかも自分の相手を選ぶのにはとても定評があるらしい。
楽しみにしてその日を待つ里久だったが、やってきたのは「小さくて可愛い男の子」の正反対の長身で綺麗な男性・時春だった。
可愛い男の子を超希望していた里久は、デート要員をチェンジしようとするが、それには結構な費用もかかる。今回は我慢して時春で、まずは男の人とのデートを楽しもうとするが、勝手にオプションをつけてきて、里久の財布は財政難!
もう二度と会わないと思っていた里久の気持ちとは裏腹に、時春には気に入られてしまい、次のデートのときも勝手に決まっていたデート要員と交代してやってきて……というお話です。
通常だったら買わなかったと思います(←大変失礼)。
今回ラヴァーズ文庫さんの三周年記念本「ラブ・コレ」を楽しむには、この本を読んだほうがいいと思ったんです。
しかし、思ったよりも楽しめました♪
頭が疲れていて、気軽なものが読みたいと思っていたので、そんなあたしの脳みそにはほどよくて、よかったです。
しかし、そうじゃないときは、なんか色々ブーブー言ってたかもしれませんw
色々な設定の話を今まで読んできたと思っていたし、もうあんまり変わった設定はでてこないだろうと思っていましたが、攻めがデートクラブから派遣されてきたという設定は、あたしは読み当たったことがないので、とても新鮮でした。
なんかね、アホっぽくて笑える(笑)
今回の受け・里久は、自分は可愛い男の子を攻めたいと思っているんです。
可愛い男の子を可愛がりたいのに、デート要員を頼むとやってくるのは、綺麗で悪魔で同い年な時春w
時春が里久を可愛がると、怒り出したりしてなんだかおかしいですw
しきりに自分は「可愛がりたいんだ!」と主張しますが……時春に可愛がられると蕩けてしまうのはなんでですか?(笑)
里久的の妄想では、自分が可愛い男の子をアンアン言わせているらしいんですが、実際は時春にアンアン言わされてるという結果に……w
この受けは、自分が受けだということに気付いていなくて、あくまで自分の好みは可愛い年下の男の子だと思っているんです。
時春は、最初に気まぐれで里久とのデートに行きますが、普段は目つきが悪いと言われている里久の瞳が気にいってしまい、自分とデートさせようと金銭面からデート費用まで色々と妨害してきます(笑)
里久の可愛い男の子にしたい妄想は、実は自分がされたいことだった。
可愛い男の子は可愛がるもの、可愛くない男はそれを抱くもの、みたいなものが常識だと思っていたからこそだったようです。
しかし、時春は里久を可愛いと言い、アンアン言わされてしまいます(笑)
まあ、10年ゲイであることを悩んで、30歳の節目にデート要員とラブな関係なった里久は、非常にラッキーなんじゃないでしょうかねw?
それにしても里久は妄想逞しいです。
時春が、里久が痴漢電車に乗っているということで、話始めると、本当に痴漢電車にいるかのようになってしまったりするのがおかしくて笑えますw
また、自分で妄想させたくせに、自分を見ていないと時春が嫉妬するのがいいかんじです♪
文章が三人称だったせいで、どっちのキャラの気持ちも手にとるようにわかるところがよかったです。
若干読みにくいところもありましたけどね。
あたしは心情がわかるほうが好きかな?
脇キャラで、時春の秘書たちが付き合っていますw
なんかうまくするとそれも本になりそうな気がしますね。
深刻な展開にならないところが気に入りました。
そういう話のほうが好きですが、頭が疲れたときにはやはり気軽なかんじのBLを求めてしまいますw
今のあたしにはこんなのがぴったりでした(笑)
コメディなかんじなので、そういうのが嫌って人はやめておいたほうがいいでしょうw
面白かった度:★★★☆☆
竹書房 (2007/05/25)
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評価の判断が難しいところ
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05/06/2007 at 14:28
こんにちは、桃さん!
>高月まつりさんのハイテンション、結構好きです。
あたしは気分にムラがあるんで、疲れたときはこのハイテンションがとてもいいです!!
逆にそういうのが受け付けない気分のときもあるんで、使い分けて?ますw
>まだまだ受けポジションに納得していないですよね。
まったくですねw
最後の終わり方で、可愛いホストたちがたくさんやってきましたが、あとあと里久は何事もなく大丈夫だったのでしょうかね?
なんか、ちょっと気になりましたw
>こういうお話で能を揉み解すとまたシリアス系に走る元気が出ます。
そうそうw
シリアスも大好きなんですが、頭が疲れたり殺伐とした気持ちのときは、明るい話が読みたいんですw
>あちらのCPの受け君も大変そう(笑)
つーか、あっちはノーマル君が仕込まれたわけですから…
馴れ初めが面白そうです(笑)
05/06/2007 at 11:38
こんにちは、さくらさん。
私もラブ・コレを読んで、この本を読まねばと思いました。
高月まつりさんのハイテンション、結構好きです。
攻め様が電波系なら、尚ツボです。
自分が可愛い子をアンアン言わせるつもりで自分がアンアン言ってしまっている里久の抜けた(笑)とこが非常にオバカで可愛かったです。
まだまだ受けポジションに納得していないですよね。
そういう懲りないとこも可愛いです。
たまにはこういうお話もいいですよね。
こういうお話で能を揉み解すとまたシリアス系に走る元気が出ます。
ラブ・コレのカップルの方もお話が出るかもしれませんね。
あちらのCPの受け君も大変そう(笑)
05/06/2007 at 11:32
こんなハズじゃなかったのにさ
こんなハズじゃなかったのにさ高月まつり著。ラヴァーズ文庫
高月まつりさん、相変わらずハイテンション。このテンションについて来れればかなり楽しめると思いま…