バンブー・コミックス麗人セレクションの鈴木ツタ
さんの「あかないとびら
」です。
【 あらすじ 】
切ないのは俺だけか?
鬼畜でオレ様な先輩とエッチな妄想で頭がパンパンの気弱な後輩の恋を描いた表題シリーズ他、描き下ろし番外編も収録した待望の麗人セカンドコミックス!!
大学時代、ゲイだと噂される後輩がいた。そいつが俺のことを好きらしいと聞き、俺はそいつと距離をとった。男のくせに俺を好きになるマヌケ野郎を俺が好きになるはずがない。
だから…、もう二度と会うことはないと思ってた―!?
鈴木ツタ「あかないとびら (バンブー・コミックス 麗人セレクション)」詳細はこちら
【 感想 】
マジで萌えの一冊でした!!
いい仕事してますねぇ~!!
でも、あらすじの「鬼畜」という文字に反応したのですが、思ったよりも鬼畜ではなかったような気がしました。
(価値観の問題でしょうか?w)
■あかないとびら
表題作です。
独立してシステム系の仕事をしている先輩のところに助っ人としてやってきた升岡は、大学時代に自分のことが好きらしいという噂を聞き、距離を置いた男だった。
あまりにせっぱつまった状態だったので紹介してもらうが、自分のことが好きとかは自分に被害がなければいいと思っていた。
ある日、升岡と共に電車に乗ったとたん、次々と痴漢が襲ってくる。
そして升岡を痴漢から守って帰ってきたその夜、居候している森が升岡を襲っているところを目撃してしまい……というお話です。
受けの升岡のフェロモンはすごいらしく、ノーマルの男まで誘惑される。
会社はセクハラで退社……しかも複数にセクハラされていたみたいで、これまたすごいw
だって「上司とか」って言ってるんですもん(笑)
男があんなに連続して痴漢に遭うっていうのもすごいです。
いったいどんなフェロモンなんでしょ。
かわいい女の子ならばわかりますが(←痴漢は犯罪です!)
痴漢対象は男です!!
普通ならあり得ない設定なんですが、なかなか楽しく読めますw
あんなに次から次へと痴漢に会ってしまうほどのフェロモン、一度拝んで?みたいものです(笑)
升岡を痴漢から守って家に着いたと思ったら、今度はフェロモン全開になってしまった升岡を見て、同居している森が襲ってしまうw
その現場を目的してしまった先輩は、頭に血がのぼってしまい、ご奉仕を強要してしまうのですw
先輩のビジュアルが好みですw
あの不精髭がたまりませんw
あと、眼鏡を髪の毛にかけてるのとかも好みです!
パチンコで生計を立てている森も一応普通の男らしいのですが、升岡のフェロモンにあたってしまって、さあ大変w
電車でも痴漢に遭うくらいですから、きっと先輩の感覚がマヒしてるんでしょうね(笑)
先輩は嫉妬しているのか、フェロモンにあてられてむかついたのか、できれば前者であって欲しいかなぁと思いながら、次の話へ。
■合わない鍵
「あかないとびら」の升岡視点の続きです。
これが受け視点なので、最初の「あかないとびら」がさらに楽しめますw
升岡のフェロモンの秘密…それは頭の中にぎっしりとつまったエロい妄想だったのです(笑)
大好きな先輩にご奉仕を強要されて喜んでいる升岡。
升岡は大学のときから先輩に片想いしているわけで、その想いがかなうなんてこれっぽっちも思っていないというそのセリフに涙腺が弛んでしまいそうになりましたw
(↑最近泣き上戸w)
仕事をするために先輩の部屋で二人でいると升岡の携帯が鳴る。
電話に出ていいという先輩に、出る必要のない電話だからと答えるが、着信していたのは会社でセクハラをしていた上司からだと知り、先輩は何故かムカついてしまい……というお話です。
升岡視点なので、最初の「あかないとびら」とはまた違った楽しみが出来ていいかんじです。
先輩は怒ると何故か升岡にご奉仕させるわけですが、今回は升岡もそれだけではすみませんw
自分も辛抱たまらなくなってしまったので、先輩に一人エッチをしていいかと許可を取ります。
先輩は正直ひいていましたが、升岡の一人エッチは先輩の考えるものとは違っていて、先輩は升岡をヤル気になってしまいますw
そのあたりのシーンというか、絵柄がすごいイイ(^~^)
ああ、萌えをありがとうございました★
■みにくいアヒルと王子様
高校のときに好きになった女の子は、立花のことが好きで、その話を聞かされていた田山は、部活をのぞきにいくのをつき合わされたり、何の食べものが好きだとか、何時のバスに乗っているだとか、何故か立花のことに異様に詳しくなっていた。
大学で再会した田山と立花は、一緒に帰ることになり、立花は自分のことをいろいろ話してくるが、田山にとってはすでに知っていることばかりで、返事ができずに会話は進まない。
落ち込む田山だったけれど、フォローをいれてくれる立花はやはりいいやつだなと再認識した。
それから立花は田山に話しかけてくるようになり、一緒にいるようになるが、田山の中では罪悪感が大きくなっていき……というお話です。
田山は、好きな女の子が立花ラブだったせいか、自分も立花を意識するようになって、そして何故か立花が受ける大学を受けて合格、同じ大学に行くことになって、好きだった女の子を見返してやるわけですが、なんでそんなことをしてたのかがわからなくなってしまう。
……一緒に立花を観察しているうちに、好きになってしまったんでしょうねぇ~w
大学生になったら、今度は立花に付きまとう女から目の敵にされてしまい、彼女たちは立花から
「絶対に俺は君のこと好きにならないから」
ということを言われたのを知っているから、余計に罪悪感が増してしまう。
立花が自分の家に来るようになり、寝入った寝顔にキスをしてしまったが、それを立花に気付かれてしまう。
ここまでは立花は「いい人」という設定で話が進んでいるんですが、このキスがきっかけで眠れる子を起こしてしまいますw
さわやかにSに変貌した立花に襲われてしまうのが、楽しくてしかたありません!
今までの、田山から見たいい人描写はなんだったのかと思うくらいの変貌が萌えでした★
■王子様の恋人は
「みにくいアヒルと王子様」の続きで、立花視点のお話です。
これまたSに変貌したあとなので、とっても楽しめました♪
基本、好きな子はいじめたいらしい立花は、田山を襲ったあとで
「大事な友達なのにうっかりやっちゃった
ごめんね?
もうしないから」
とか言って、田山を動揺させます。
当たり前ですが、それから田山は立花を避けるようになります。
傷ついて泣きそうな顔になってたりするのが非常にかわいいらしいですw
サドだ!w
立花が中学の頃に襲われて、それを返討ちにしたのが笑ってしまいましたw
普通、返討ちって言ったって、そんなことしないでしょう(笑)
しかも立花が田山に付き合ってほしいというシーンですが……
今後を考えると田山が哀れですが、まあ立花に惚れちゃった時点でしょうがないよね(笑)
きっとずっといじめられるんでしょうが、まあ愛があればよしってことでw
とっても楽しく読めました!!
■冷たいさびしがり
コンビニでレジをする美麗の男性に接客して欲しくて、時間があればコンビニに行く。
しかし仲良くなったのは、どうでもいい眼鏡店長で、美麗の男性とはなかなか話ができなかった。
ある日、深夜に買い物をしていると、その美麗な男性がちょうど仕事あがりで遭遇してしまう。
自分のほうが前を歩いているのに、ストーキングしている気分に耐え切れず話かけるが、そのまま公園に連れ込まれ唇を奪われて、更に真っ暗な茂みに連れ込まれて、ご奉仕されてしまい、慌ててその場を逃げてしまうが……というお話です。
なんだか、あらすじにするとすごい展開ですねw
読んでいると普通だったんですが……まとめてみると展開早!!w
そのまま一週間も悩んで、とにかく謝ろうとコンビニに行きます。
悪いことしたと思っているなら家に来ないかと誘われて、ついていくと、そこに広がるのは見事な汚部屋だったw
生息区域はソファーしかなくて徹夜で掃除をしてあげることに。
ここでやっとお互いの名前がわかりますw
いまいち生活能力にかけてる美麗な男性は、ちゃんと生活出来ているのか心配になり家を訪ねてみるとそこには見知らぬ男を連れ込んでる図が……w
そう、コンビニの美麗な男性は、身体を売っている人なのでしたw
そうとわかってからの攻めの必死なかんじがイイです!
かわいいわぁ~(笑)
っていうか、刑事さんだとは思わなかったので、これもびっくりですw
当たり前ですが、美麗の男性は職業柄誘い受でした。
■あかないとびら 番外編
その後のお話です。
なんだかんだと先輩は升岡がお気に入りで、でも本人たちはそんなことにちっとも気付いていない。
同居してる森がなんだか哀れな気がしますw
そして、その隣に住んでいるのが田山君なんでしょうw
きっと高校時代のアルバムを見た立花に学ランを着せられて、外に出されていじめられてんでしょうが、楽しそうなのでよしってことで☆
総合して、個人的には非常に満足の一冊でした。
萌えをありがとう(●^o^●)
面白かった度:★★★★★

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